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唐草の微睡み
第6章 後宮入り
「くっくっくっくっ…。」

寝台の隣にある窓の向こうから、笑い声がきこえてきた。
龍星だ。

「龍星?!」
花凛は、驚きの声を上げて窓を開ける。

…バシッ!!

「いてっ!」
勢い良く開いた窓は龍星の顔に直撃したようで、頬の辺りを痛そうにさすっている。

「バカ!急に開けるなよ!」

「あっ!ご、ごめんなさいっ!」

「俺がここに来るとロクなことが無いな。この前は殴られたし。」

「本当にごめん…。」
頭を下げた花凛の頭の上に温かい手がふわりと乗っかる。

「いや。元気そうでほんと良かったよ。」
そのまま子供にするように、花凛の頭をくしゃくしゃと撫でた。

「…ってか、龍星!なんで今日は、4日目なのよ!!」
龍星の腕をつかむと頭から退けてキッと睨む。

「えっ?!なんでって?」

「日にちがおかしいじゃない!!一体どれだけあの湖畔にいたのよ!!」

「えっ?!!花凛?お前覚えてないの??そうだよなぁ。最後は失神しちゃったんだもんな。」

「えっ?!失神??!」
今度は花凛が驚く。

「お前の乱れかたは凄かったよー。」
龍星は、あの湖畔で何度か見た、意地悪そうな悪い笑顔を浮かべている。

花凛の顔がみるみる赤くなって、
「バカー!!!」

バターンッ!!!

花凛は勢い良く窓を閉めてしまった。
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