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唐草の微睡み
第1章 はじまりの日
「ぷっ!」
思わず、花凛もつられて吹き出してしまった。

「龍星。あなた殴られに来たの?こんなところに何をしに来たのよ?」

「あー!そうそう。これはね、俺の口から言いたかったんだ。」
「花凛、俺の妃になって欲しいんだ。」

「は?!」

「びっくりした?」
龍星は、また悪戯っ子っぽく、ニヤリと笑う。

花凛も、その表情を見て、
「なんだ。ウソなの?!びっくりするじゃない!」
と、胸を撫で下ろす。

「ウソじゃないよ。」

「……?!」

「マジマジ。だから、ここに来たんだよ。あれ?固まってる?」

龍星は、事態が飲み込めなくて硬直する花凛の顔を覗きこんで、
「花凛に決めたから。」
とにっこり笑う。

「き、決めたって?!勝手に??!」

「えっ?だって俺、皇帝だよ。決めて悪い?みんな賛成してくれたし良いじゃん。」

「そんなこと言ったって!わ、私の意思は?!」

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