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唐草の微睡み
第8章 妃になるために
「…婚礼…。龍星と私が…。いよいよ…。」
口に出してみても、全然実感がわかない。
花凛はその日午後いっぱい、頭にぼやっとした霧がかかったような感覚のまま講義を受けていた。
夜になってやってきた斉真によると、婚礼の儀は3日間続くと言う。
深夜、宮廷の中にある廟に龍星と2人で入り、歴代の皇帝に祈りを捧げ、太陽が昇ると同時にそこから出る。
それから婚礼の儀式が始まり、それが夜まで続く。
そこから、次の日の夜まで祝いの宴が続き、その時に宮廷の主なものへの謁見も行われるというのだ。
「…そんなにっ?!」
花凛は驚きを隠せない。
「はい。明日から婚礼の衣装の準備や、儀式の手順も覚えていただかなければなりません。花凛様はまだ十分とは言えませんが、今日までの講義で殆んどのことを学ばれました。明日からは婚礼のことのみをお考えください。」
「…婚礼のことのみ…。」
(未だ実感が無いのに、婚礼のことのみか…。準備に入ったら実感がわくものなのかなぁ…?)
口に出してみても、全然実感がわかない。
花凛はその日午後いっぱい、頭にぼやっとした霧がかかったような感覚のまま講義を受けていた。
夜になってやってきた斉真によると、婚礼の儀は3日間続くと言う。
深夜、宮廷の中にある廟に龍星と2人で入り、歴代の皇帝に祈りを捧げ、太陽が昇ると同時にそこから出る。
それから婚礼の儀式が始まり、それが夜まで続く。
そこから、次の日の夜まで祝いの宴が続き、その時に宮廷の主なものへの謁見も行われるというのだ。
「…そんなにっ?!」
花凛は驚きを隠せない。
「はい。明日から婚礼の衣装の準備や、儀式の手順も覚えていただかなければなりません。花凛様はまだ十分とは言えませんが、今日までの講義で殆んどのことを学ばれました。明日からは婚礼のことのみをお考えください。」
「…婚礼のことのみ…。」
(未だ実感が無いのに、婚礼のことのみか…。準備に入ったら実感がわくものなのかなぁ…?)