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唐草の微睡み
第9章 月夜の晩に
「おい!花凛。お前、全然酔ってないな。」
「…ん?わかんない?これは、酔ってないの?でも、身体がポカポカだよ。お酒って良いね♪」
(やべ。こいつ全然酔ってない。もしかしたら、俺より強いかも…?!)
「よし!花凛。たらふく食ったし行くかっ!」
(これ以上ここで飲んでたら、俺の方がつぶされるよ…)
「うん。美味しかった~!また来たいなぁ♪」
花凛と龍星は店を後にした。
夜風が酒で火照った身体に気持ちいい。
2人はどこに行くでもなく、街を歩いた。
「おっ!この辺に月が綺麗に見える庭園があるんだ。そこに行こう。」
なるほど、今夜は満月だ。
空は雲一つ無く、美しい月が楽しめるだろう。
「素敵っ!行きたい!」
2人は街の中心部からすこし外れて、小高い丘を登って行った。
ここまで来ると人通りもまばらで、月明りだけが2人の道を照らしていた。
丘の中腹にその場所はあった。
巡らされている塀は低く、中の様子が良く見える。
そう広くない庭だが、真ん中に大きな池があり、池に迫り出すように東屋が立っている。
大きな木々が数本、池を囲むように茂っており、虫の音が響いていた。
「寺の庭なんだ。おいで。」
龍星に手を引かれて、寺の門をくぐる。
「…ん?わかんない?これは、酔ってないの?でも、身体がポカポカだよ。お酒って良いね♪」
(やべ。こいつ全然酔ってない。もしかしたら、俺より強いかも…?!)
「よし!花凛。たらふく食ったし行くかっ!」
(これ以上ここで飲んでたら、俺の方がつぶされるよ…)
「うん。美味しかった~!また来たいなぁ♪」
花凛と龍星は店を後にした。
夜風が酒で火照った身体に気持ちいい。
2人はどこに行くでもなく、街を歩いた。
「おっ!この辺に月が綺麗に見える庭園があるんだ。そこに行こう。」
なるほど、今夜は満月だ。
空は雲一つ無く、美しい月が楽しめるだろう。
「素敵っ!行きたい!」
2人は街の中心部からすこし外れて、小高い丘を登って行った。
ここまで来ると人通りもまばらで、月明りだけが2人の道を照らしていた。
丘の中腹にその場所はあった。
巡らされている塀は低く、中の様子が良く見える。
そう広くない庭だが、真ん中に大きな池があり、池に迫り出すように東屋が立っている。
大きな木々が数本、池を囲むように茂っており、虫の音が響いていた。
「寺の庭なんだ。おいで。」
龍星に手を引かれて、寺の門をくぐる。