この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あの海の果てまでも
第6章 秋桜の涙 〜絢子の告白〜
「…お嬢様。
どうかお考え直されて下さい。
やはりこのようなことは、おやめになった方がよろしいかと存じます」

昼なお暗い武蔵野の奥深い林…。
鬱蒼と繁る樹々で、まだ午後三時だというのにまるで黄昏時のように薄っすらとしか陽が差さない。

林道の木陰に白戸は車を止めたのちも、その言葉を繰り返した。
「お屋敷に戻りましょう。
このように隠れて待ち伏せなど、お嬢様の品位に関わります。
…大紋様に関することでしたら、如何ような調査でも私がいたします。
ですから…」

「いいの。
私が…私がこの眼で見たいの。
見て確かめたいの」

一息つき、絢子はきっぱりと告げた。

「…春馬様の、恋しいお方を…」


/230ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ