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あの海の果てまでも
第6章 秋桜の涙 〜絢子の告白〜
…違う…。
そんなことが悲しくて泣いているのではない。
春馬様が同性愛者だろうと異性愛者だろうとそんなことはどうでもいい。
どうでもいいのだ。

絢子は言いたかった。
春馬様が男性を愛するひとだったのが衝撃なのではない。
自分が、あのように…暁様のように激しく愛されることはないと分かってしまったのが悲しいのだと。
あのように、狂おしく求められ、愛されるひとは自分ではないのだと、目の当たりに見せられ、それが悲しく寂しくどうしようもないのだ。

…自分は、あの美しく艶やかで煌々しく…どこか淫靡な魅力を秘めた青年…暁様に勝つことはない。
だから、春馬様に選ばれることはない。
暁様のように激しく一途に春馬様に愛されることは永遠にないのだ。

そう思うと、絢子の絶望の涙は枯れることがなかったのだ。

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