この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あの海の果てまでも
第2章 新月の恋人たち
気がつくと暁はリージェントパークの外れに来ていた。
この美しく広大な公園は、動植物園まであり、週末となると家族連れやカップルで賑わう有名で人気な場所であった。
けれど、今日は平日なので人影も疎らだ。

この先の通りはまだ大紋とも行ったことはない。
少し躊躇したのち、暁は思い切っていつもと違うコースを歩いてみようと決心した。
ちょっとした気晴らしがしたかったのだ。
大紋の言いつけを守り、遠くへ行かないのも余りに子どもじみているような気がした。
籠の鳥のような気持ちがするのも、不本意だった。

…大丈夫。
地図はあるし、いざとなればタクシーを拾えばいい。
ひんやりとした秋の風が頬を撫でる。
それは、まるで自由の象徴のように心地良かった。

暁は、上着のポケットに入れた手をぎゅっと握りしめる。
そうして、ちょっとした冒険家のような気持ちで、初めての通りを歩き出したのだ。

/230ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ