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私を寝取った男たち
第1章 義理の弟
私の隣に腰を下ろして来た康平君は私にキスをしてきた。

逃げられないように首に手を回しながら・・

「う・・んん・・むっ・・」

それはものの数秒だったかも知れないが、私にとっては長いキスだった。

「な、何のつもり?」

そう言った私の顔は青ざめていたに違いなかった。

「お義姉さんの欲求不満を解消してあげようと思って」

康平君は悪怯れた様子はなかった。
 
「だ、だから・・何度も言ってるでしょ!私はあなたの奥さんの姉なの!」

「それは今は関係ないです!今ここにいるのは、一人の男と一人の女ですから・・!」

そう言った康平君は再び私の唇を奪ったのだった。

康平君は舌を伸ばして来て、私にも舌を出すように求めていた。

それに応えるように私も舌を伸ばして、康平君の舌に絡ませるのだった。  

今度のキスは長かった。

康平君は向きを変え、角度を変えて、私の舌を絡め取り、強く吸い、唾液を流し込んできた。

2人の顔が離れた時、唾液が糸を引いていた。

「ダメ・・」

私は康平君を突き放してその場から逃げ出そうとした。

「お義姉さん、どこに逃げるんです?どこにも逃げ場はありませんよ!」

後ろからそう声をかけられた私は立ち止まっていた。

確かにそうなのだ。

ここは完全防音の個室でいくら騒いでも誰も助けには来ないし、仮に外に逃げてもここがどこなのかさえ知らない土地だし、豪雨はまだ続いているのだ。

絶体絶命だった。

「お義姉さん、理解しました?どこへも逃げられないし、もし中途半端に逃げても豪雨の中ずぶ濡れになって行き倒れになるのがオチですよ」

「だったら・・あなたに身を任せた方が賢明だと言いたいの?」

「そうです。ここに来た時点でお義姉さんの運命は決まっていたんですよ。そしてあんな豪雨を降らせて、僕達がここへ来るように仕向けたのも神様の悪戯なんですよ」

康平君がソファから腰を上げるのがわかった。

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