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ヒトガタ
第3章 魂の記憶
カメラまで近寄るとわたしは手にとり
ヤツらに気づかれないように
少し離れた場所に移動する。
わたしはカメラに向かい小声で叫んだ。
…皆んな!これを観てる人!よく聞いて
今すぐに◯◯署の高橋刑事に連絡して!
容疑者及び売人のアジトを発見!
住所は◯◯の◯◯6丁目5番地4号の
アパート123号室
応援を要請します!
繰り返します!……。
誰かぁ!すぐにこの画面をスマホで録画して!
カメラを手に持つとヤツらの顔を写す。
赤木匡平36歳
井上拓実34歳
非合法麻薬の密売人!
頼んだわよ!誰かぁ!
わたしはカメラをその場に投げ捨て
近くにあったシーツを手に取ると
入り口に向かいゆっくりと気づかれないように近寄る。
玄関までくると音がしないように開けて外に出た。
やっ…たぁ〜!よし、外に出られた!
こうしてはいられない。
目を覚ましたらマズイ。
遠くまで何とか逃げないと。
わたしは自分の車があると思しき場所まできたが、なかった。
さすがに署に持っていかれたか…ちぃ、仕方ない
走ってその場をあとにし、彼らの言ってたことを記憶に
大通りまで向かう。
近くにあると思っていたが、この距離が10キロにも20キロにも
感じて、必死になって走り続けた。
草むらをかき分けて、目の前に道路が見え始めたときだった。
背後に気配を感じた。
…ッは!
わたしが後ろを見る余裕がないまま、羽交い締めにされた
…くッ!しまった…
わたしは肘鉄で腹を狙い、相手が怯んで苦しんでる隙に
振り返ると赤木の方がやってきていた。
テーブルに寝ていた方の男だった。
コイツっ!目覚めたか…
おまえッ!舐めた真似しやがって!
後ろから蹴りを入れられて前のめりに横転。
赤木はわたしに覆い被ってきて両手を上に上げられて
その場に拘束された…
しまった…しくじった。
もう少し…あともう少しだけ時間があれば…
仰向けのまま、わたしは往復ビンタを喰らう。バシッバシッ!
この女ぁ…!
膝で赤木の腹に蹴りを入れる。
…がガードしてきた。
チクショウ…チクショウッ!
わたしは目を潤ませて涙が出そうになると
赤木がわたしの首を締めかけてくる。
…ぐッ…うッ!…く、くるしい
必死になりわたしは暴れてもがくが
赤木は手を緩めなかった。
ううう…息が…出来ない…くるしい
徐々にわたしの意識が遠のいていくのがわかる。
目の前が暗くなっていく…
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