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第3章 出会い系

「ってかやっぱ政略なのかなー？」

「そりゃそーでしょ！お見合いした当日に婚約発表だもん！」

窓辺のカウンター席で一人ハンバーグを頬張る俺の耳に飛び込んでくるヒソヒソ話。それはいたる所から聞こえ、食堂内は専務の婚約報道の噂話一色だった。

「当日に婚約って・・・初顔合わせで結婚決められたって事でしょ！」

「国会議員の息子とか言うけど、かなりの遊び人らしいよー！結奈さん苦労するの目に見えてるよね！」

どこから情報が出てるのやら・・・。マスコミ以上に情報を持つ女がある意味怖い。

飛んでくる噂話を何気に聞きながらスマホを手にすると、

「いっっ！！！」

何とも恐ろしい数字の未読メール。

「繁殖能力半端ねー・・・」

出会い系の登録はこれが初めてではないが、以前はここまで酷くなかった。
ものの数分で未読メールは増殖し、受信ＢＯＸはＭＡＸの１０００件をいとも簡単に超えていた。

「恐ろしい・・・」

このままでは知り合いからのメールも消えてしまう。何とかしようと慌てて出会い系のメール処理をしようとすると、