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誰も知らない君の顔
第3章 出会い系
「え・・・おおぉっ!!」

何と!書き込みした掲示板に返信が付いたとメールが来ていた。

一方的に送り付けられるメールも何のその!イソイソとサイトに接続し、下心満載なこのバカな俺に引っ掛かった女の文章を読んだ。

《一度お話ししたいです》

「怪しい・・・」

プロフィールを見ると昨日登録したばかりで、写メや詳しいプロフィールは一切書かれていない。これは多分サクラだ・・・。

「ま、暇つぶしに」

サクラだと思ってれば騙される事もないだろう。適当に返信すると、5分もしないうちにまた返事が来た。

「お返事嬉しいです・・・ねぇ」

丁寧な文章がまた胡散臭い。もう諦め半分で文章を打っては送りを続けていると、あっという間に昼が終わりそうになっていた。

「ヤベ・・・何気に楽しいし」

今時のサクラは凄い!受け答えも丁寧で、こっちがのめり込むような文章を送り続けてくる。

《もう13時ですね。午後もお仕事頑張って下さいね!》

「なんてイイ子なんだーっ」

ハンドルネーム“ユキナ”。これはもしかしたらもしかするかもしれない・・・。

サクラじゃない、普通の一般人。そんな淡い期待をする釣られたバカな俺。
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