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アナストロフィ
第5章 葛藤
志帆はその日の帰り道。家の帰宅足早に。
今はAM24時。不吉な予感がしたけれど、
そのまま、歩きで帰宅中。背後の気配に気がついて。
近くのマンション入り込む。ここって確か優美(ゆうみ)んち。
1313、インタホン。鳴らしてみたら留守みたい。
このまま外に出てみると。やっぱりアイツが現れた。
再びチャイム鳴らしたら。はあいと優美の声がした。
こんな時間に悪いけど。今すぐ入れてくれるかな?
上に行ったらドア開き、中にわたしを促した。 
そんなに慌ててどうしたの?わたしは事情を話し出す。
なるほどそれは大変ね。今日はうちに泊まってく?
そうしてくれると助かるな。
それは昔の事だった。わたしはあの頃若かった。
優美は沙希と連れ立って。隣の街に遊びいく。
そんな事情も知らなくて。わたしはぶらぶらしてたっけ。
優美は才色兼備の子。わたしはただの一般人。
こんなに開きがあるなんて。神様生まれをうらみます。
何をせずとも秀才は。現役突破の優等生。
わたしは一浪二浪して。ようやく大学入ります。
皆んなが社会に出たときも。彼女は金持ち探しだし。
わたしはヒラのサラリーマン。何でこんなに差があるか?
この世の仕組みをうらみます。我々世間一般は。
皆んな苦労を下積みに。一生懸命生きている。
当たり前だというけれど。そんなのわたしは知らないし。
旦那は外で浮気して。わたしは必死に主婦をして。
いつの間にやら見放され。疲れた中年なっていく。
こんな格差に悩まされ。わたしのストレス溜まってく。
近所の井戸端参加せず。部屋の中で悶々と。
携帯片手にSNS。映える写真に踊らされ。
虚像の偶像目にしても。裏の世界も金次第。
政界、財界、大正解。格式隠しき、夢ありき。
どんな世界も金次第。金ありゃわたしも夢を追う。
隠れた淫乱爆発し。今日もわたしは男追う。
妄想、思想、それ発想。ストレス抱えてこれ爆走。
隣の隣人なんぞや?と。焦る気持ちを抑えつつ。
今日も気持ちが破裂して。しかし、心を抑えてる。
旦那の出張それほんと?今頃誰かを抱いている。
ほんとは誰かを抱いている。それならわたしもお返しに。
他の男の竿探し。デカマラ右にタマ左。
たかぶる気持ちは抑えつつ、口では竿をしゃぶってる。
見知らぬ誰かに抱かれつつ、頭じゃ旦那に期待して。
いやいや、期待などせずに。金だけ運んでくればいい。
そして…今日もまた
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