この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
アナストロフィ
第6章 格差
いやぁ…疲れちゃう。いつも…ありがとね。優美。
こっちはいいんだけどね。大丈夫なの?その男。
分かんないけど、最近、いつも気配を感じるのよね。
背中に。全身に。寒気が走るのよ。
わたし…誰かに見られてる。ってね。
全身、頭の上からつま先まで満遍なく舐めるような視線がね。 
突然、ごめんね。押しかけて。
たまたま、逃げてきたらこのマンションの前だったのよ。
優美がいたら。と思って逃げ込んできちゃった。
今日は泊まっていきなさいよ。
そう?助かるぅ〜。ツモる話もあるしね。
ご主人は?
主張に行っててね。留守なのよ。
ひとりだったし、志帆が来てくれて逆によかった。
優美は学生時代の同級生。
彼女は優秀で学年でもトップレベルの頭脳を持っている。
それが功を奏して、先生や校長に学年委員長を任されていた。
わたしたちは、そんな優美を側から見守るくらいしか出来なかったが
優美もストレスを抱えて、爆発したまに暴走する気質がある。
沙希は優美の親友で、この2人がタッグを組むと何をしでかすか分からない。
優美や沙希を毛嫌いするグループも存在したが、わたしは中立派。
どっちつかずの中途半端なグループに属してる。
間を取り持つ仲介役みたいな役割を担っていた。
わたしたち、仲介者はいつでも中途半端。
優美みたいな人を見るとその格差に悩まされる。
生まれも育ちも環境も違う。
育ちを恨んだ時期もあった。そんな時はわたしも暴走した。
志帆…それは違うわよ。
友人として言わせてもらうとね。
周囲や環境のせいじゃないのよ。
大切なのは、あなたの心がけ次第。
気持ちが入っているか?入ってないか?
気持ちの切り替え方を知っているか?いないか?
自分の感情をコントロールすること。
気持ちのONとOFFを切り替えること。
これが1番大切なのよ。
あとは、天から与えられた逆境に打ち勝てる気質があるか?
打ち勝てた時にこそ周りから変わってくる。
それに、自分の運命を変えたいなら付き合う相手を変えることね。
自分よりも上をいってる人と付き合うこと。
その人からパワーと影響力をもらえるから。
…なんて、偉そうなことを言ってるけど
わたしも何にも出来てない。
旦那は浮気に真っ最中だし。
え?それほんとなの?優美。
ほんとよ。あの人は気づかれてないと思ってるようだけどね。
女は鋭いのよ。オーラでわかる。
敏感になるのよ。
/24ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ