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僕たちの大切な人
第3章 愛の手



8年前の事。


学校がお休みの日はまさ君といつもここの公園に遊びに来ていた。


そしていつもここで二人で遊んでいると必ず遊んでくれるお兄さんがいた。


私達はその人の事を鶯公園のお兄さんと呼んで慕っていた。

こんな子供といつも遊んでくれるお兄さんなんてなかなかいないからお兄さんと遊ぶのを当時は二人で楽しみにしていた。

しかし、まさ君がサッカークラブに入ってしまってからはしばらく公園には遊びに行かなくなりお兄さんとも会わなくなる。


そんなある日。
たまたままさ君のサッカークラブの試合の応援にお母さん達と隣の学区のグラウンドに行った時の事だ。

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