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僕たちの大切な人
第3章 愛の手
「………杏!おい!杏!俺の事わかるか!?しっかりして!」
一馬君の声だ…私夢見てるのかな?
目をゆっくり開けると、一馬君が私の事を抱きしめていた。
「……か………ずま君?」
「杏………ごめん………全部俺のせいだ……」
「………一馬君の腕の中だぁ……お願い……離さないで……?」
「…………うん…もう杏の事離さないから……」
私は病院に運ばれた。
1日だけ入院してすぐに帰る事が出来た。
あの時、みんなが私に昔の事を思い出させないようにしてたのはあんな悲惨でツラかった事は私に思い出させないようにしようというみんなの気遣いだった。