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僕たちの大切な人
第3章 愛の手


私が鶯の森公園に向かった事に気付いたまさ君は、一刻も早く私を止めようと一馬君にも連絡をして二人で駆けつけてくれて、アイツが私の首を締めている所と遭遇。

逃げるあいつをまさ君が追い掛けて取り押さえて、警察に連絡してアイツは再び捕まった。

アイツは出所してからも小さい子を狙って監禁したり、かなりの犯罪を繰り返していてもう出てくる事がないことがわかった。

まさ君は警察から感謝状をもらったりして私が家に帰るまで会えなかった。


会ったら絶対怒られるのわかってるけど…でもまさ君に会いたい。


「杏、疲れたでしょ…ゆっくり休みなさい」

「その前にまさ君に会いたい!」

「理人なら部屋じゃないかしら?」


私は走ってまさ君の部屋に行った。


「まさ君!」

「お、帰ってきた…ぐっ」


まさ君に抱き付いた。


「まさ君ーーッ!ごめんね!杏、まさ君の言うこと聞かなかったから…」

「………別に…間に合ったからいいよ」


いつもなら離れろって言うまさ君だけど今日は背中をポンポンとしてくれた。


「ふうぅーッ…まさ君大好き!」

「……恥ずかしいからやめろよ…人前で…」

「えー?なんでー?人前?」

「本当、二人仲良いな。いくら姉弟でも嫉妬するよ?」


バッと振り返るとなんと一馬君が来ていた。

全然気づかなかった!


「一馬君!来てたの!?あ!まさ君…杏、一馬君いるなら一馬君とギューッてしたい」

「勝手にしろよ!別に俺は杏と仲良く抱き合う事なんか望んでねぇよ!」

「一馬君ーッ…」


まさ君からすぐに離れて一馬君に抱き付いた。


「……ダァ!自分の部屋でやれ!ほら!二人とも出てけ!」


まさ君に部屋を追い出される。


「まさ君怒っちゃった…」

「…多分二人にさせてくれたんだろ…理人ってすごい良い奴だよね」

「うんッ…杏、まさ君の事大好きだもん…杏のお部屋行こ?」


一馬君と一緒にお部屋に行く。


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