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僕たちの大切な人
第3章 愛の手
一馬君がソファに座ると、一馬君が私のお部屋にいることが嬉しくてすぐに一馬君の膝の上に向かい合わせに乗って抱き付いた。
「一馬君…ギューッ!」
「……杏…あのさ…俺も男だから…二人きりの時にあんまりこうされると…」
「えー?ダメー?一馬君とギューッてしたいのにぃ…」
「……わかった…我慢する…」
「一馬君…杏、小さい頃の一馬君の事思い出したら絶対に一馬君に言おうと思ってた事があるんです」
「うん?何?」
「…杏…年下の男の子は好みじゃないの」
「………そ、そっか……ごめん…すごいショックなんだけど…俺どうすればいい?なんか…杏の事もう離さないとか宣言したのに…」
「まだ全部言ってない!そう思ってたんだけど…一馬君の事好きだからきっと年下でも一馬君の事好きなのです!」
「?」
「あれ?言ってる意味わかんなくなっちゃった!今、一馬君に告白してるんですよ!」
すると一馬君はギューっとしてくれた。
「…俺も。小さい頃から杏の事好きだよ」
「杏、一馬君の彼女になっていい?」
「うん…」
「やーん…一馬君大好きー!小さい頃ね!一馬君が一生懸命守ってくれようとしてね、すごくかっこよかったー」
「……格好良くなんかないよ…あの時杏の事全然守れなくてめちゃくちゃ悔しかった…」
「かっこよかったもん…」
私にもすごーくカッコいい彼氏出来たぁ…。
一馬君と付き合うことになって前から楽しかったけどより一層毎日が楽しくなった。