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僕たちの大切な人
第1章 僕たちの大切な人
学校に着くと、女子達の黄色い歓声にお出迎えされる。
「結翔様ぁ…昨日大丈夫だったのー?」
「私達すっごくすっごく心配したんだよぉ!」
「エ?あ、あぁ…何ともないよ」
あれ…あいつこういうときどう応えるんだ?
すると、対応の仕方がやはり違うようで女子達は不思議そうな顔で俺を見る。
「………えっと……いつも俺どうしてたっけ?」
「えー!?」
「今日の結翔様変なのー!いつもは頭ポンポンしてくれたり、キスしてくれるのにぃ」
「ご、ごめん…心配してくれてありがとうな」
そう言って頭を撫でてやる。
誰にでもこれやんなきゃいけないのかよ………
「うー…いつもとポンポンのやり方違うー!」
こんな思い切ってやってんのに不満なのかよ!?
くそ…女心わからねぇ。。
「ごめんな…昨日頭打ってて調子悪いんだ…」
教室までかなり長い…
やっとの思いで教室に着くと、俺の席に少人数だが女子の人集りが出来ていた。