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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
前髪……上げてみようかな…。
朝、顔を洗って鏡を見てふとそう思った。
前髪を持ち上げてピンで止めてみる。
アレ?理人君がやってくれたみたいにならない!?
理人君がやると髪がふんわりしてたのに!
……いいや…やめておこう。
私はいつもの前髪のまま学校に行った。
放課後の当番の時間を楽しみにしている自分がいる…。
当番の時間に理人君にピンを返した。
「え?別に返さなくて良かったのに…やっぱり上げなかったんだな」
「ぅ…上手く出来なくて…」
「ピンで止めるの?…やろうか?」
理人君がやってくれると何故かお洒落な感じになる…何でだろう?
「…篠山君上手」
「いつも、アイツにやらされるからさぁ…俺がこんなの上達しても意味ないのにな!」
あの彼女さんの事かぁ…やっぱり好きだから色々やってあげちゃうのかなぁ。
理人君に好きになってもらえるなんて羨ましいな…