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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!

「三宅、三宅!新作見て!数学のザッキー」

理人君は無邪気に笑いながらノートを取り出して私に見せた。

数学のノートの隅に昨日書いた図書の先生と似たようなタッチの絵が描かれていた。
数学の授業中に描いたんだろうなぁ…

「フフッ!…これはちょっと似てないなぁ」

「がーッ!まじかぁ!」

「ちょっと描き直していい?」

「うん?」

私はその絵を直して見た。

「…こうした方が似てない?」

「…………天才?何だよこれ!?すげぇ!!プロみたい!」

「そ、そんな…///」

「俺の顔描いてみてって言ったら描けたりすんの?」

「エ!?」

理人君の顔は…多分今までで一番描いてる…

「……う、うん…」

「描いてみて!」

理人君…腐女子向け投稿サイトなんか見てないよね?もし、見られたら私が理人君イメージでBL描いてるのバレちゃう…

そう思うと渋ってしまう。

でも、描くの楽しみに待ってる…

きっと大丈夫…だよね?

私はいつも描くように理人君の顔を描いた。

「うおぉ!っつーか…これ……」

「………え」

やば…なんか偶然見たことあったかも…

「俺の事イケメンに描き過ぎじゃね!?嬉しいけど美化し過ぎだろー」

「あ……篠山君カッコいいもん…美化なんかしてないよ?」

「んなッ!ほ、褒めても何も出ないからな///」

て…照れてる…もう…可愛い過ぎ!

このままずっと当番やっていたいなぁ…
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