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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!


ここ数日、理人君の彼女さんの事がグルグル頭を回ってしまう…

あんなに純粋で優しい理人君が浮気されているなんて…悲しいよ。

私はいつものように便所飯をしながら、その事を思い出して溜め息をついた。

すると、トイレに何人か人が入ってくる音がした。

「ねーねー!杏ねぇ、お弁当作ってあげようと思うんだけど!やっぱり先にまさ君に作ってからの方がいいよねぇ?」

まさに…理人君の彼女さんだ…一馬君の彼女さんとも言うのかな?

「うわぁ!理人君に毒味させる気満々!」

「だってぇ!かず君に美味しいお弁当食べてもらいたいもん!」

「理人君、いつも杏の為に色々してあげてるのに可哀想だよ!ちゃんと理人君の事も愛してあげてよー」

「まさ君の事ちゃんと大好きですー!」

「そう言うくせに扱い雑過ぎー!いい加減愛想尽かされるよ?」

「平気だもーん!まさ君は結局なんだかんだ言って杏の事好きだしー」

バタンッ

声は聞こえなくなった。

…ヒドいよ…理人君の好きな気持ち利用してるって事なの?


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