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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!


彼女さんが一馬君とも付き合ってるなんて、理人君にわかったら絶対傷ついちゃうよ…

だからって私が何か出来るわけじゃないけど。

こんな事実知っちゃって…どうすればいいんだろう。

もうすぐお昼休みが終わるので、トイレから出てトボトボ歩いていると階段の所から声が聞こえた。

「かず君ー…杏ねぇ、今度かず君にお弁当作るねッ」

「え…む、無理して作らなくても大丈夫だよ?」

「作るのー!かず君の事大好きだから作りたいのぉ…かず君、チューしてぇ?」

「杏…ほら、二人だけの所行ってからだよ?」

恥ずかしくなるくらいイチャイチャしながら歩いてくる二人と鉢合わせになってしまった。

「あ!まさ君とかず君のクラスの子だぁ!」

「三宅さんの事知ってるんだ?」

私は思わず、彼女さんの手を掴んでいた。

「ほえ?どうしたのぉ?」

「あのッ…私なんかが……口出すのはおかしい事なんですけど…」

「ん?」

「…ふッ…ふぇッ……篠山君を悲しませるような事……止めてください……」

「え!?ど、どうしたのぉ!?わぁッ!泣かないでぇ?」

理人君の事を思うと涙が止まらなかった。

「あれ?三宅?杏と一馬も…」

ど…どうしよう!理人君来ちゃった!っていうか彼女さんが一馬君といるところなんて見たら二人の事気付いちゃうかもしれない!

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