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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
ピンポーン♪
あ!!理人君だ!もう、お昼過ぎてたんだ…
私はパソコンの画面を消して玄関に向かった。
理人君は私の部屋に来てくれると、前髪のピンでとめてくれる。
ゲームの時は良いって言ってたもんね!
「今日こそあいつ倒そう!まだラスボスじゃないのに、強過ぎだよな」
「本当…やっぱり裏ステージは簡単にはクリアさせてくれないよねぇ」
「美空も裏ステージはまだクリアしてないんだっけ?」
「うん、まだここまで来れてないんだぁ」
「このボスやってみて。選手交代すれば急に倒せるかもしれないし!」
「わかった」
私はコントローラーを持って理人君がなかなか倒せないボスに挑んだ。
「あ!それZLボタンにセットしてあるアイテムで治るから!」
「え!?ZLボタン!?なんでそんなマイナーなボタンにセットするの!?どこのボタン!?」
「慣れると押しやすいんだよ!ここ、ここ!」
理人君は私の持っているコントローラーを一緒に持ってそのボタンを押してくれる。
もう…これ未だにドキドキする…
「そうだ!あの時みたいに二人で操作すれば勝てそう!俺が補助やるから美空倒して」
「エ!?私が倒しちゃっていいの?」
「美空標準合わせるの上手いじゃん……お!あと少し!ここで赤いところ狙って!」
「赤どこ!?」
私は理人君の方をパッと向くと、思ったよりも近くにいて…その拍子に誤って理人君の頬にキスをしてしまった。
「………わぁぁ///ごめんねッ…」
「い…いや///その……///」
「…?」
理人君のコントローラーを握る手の位置が動いて、私の手を握った。
その体勢のまま目が合う…
ドクンツ…ドクンッ…
し、心臓の音ヤバい…こんな近いから気付かれちゃうよぉ…
理人君の唇が近付いてくる…
これって……キ、キス…!?しちゃうの!?
私は目をギュッと閉じた。