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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
理人君の唇がもう触れる寸前のところまで来ているのがわかる…
ドカーンッ!!
ゲームの音に驚いて私達は急いで離れた。
ウアアァ…今…なんか…なんかぁッ!
「あーー///…やっぱり倒せねぇな!」
「ほ、本当///難しい!」
「……パ、パソコンでさ攻略サイトでボスの攻略方法検索して良い?」
「うん…先進みたいもんね」
この時私は先ほどのキス寸止めの事があったせいかすっかり忘れていた。
さっきのBLの画面のままパソコンの画面だけ消しただけだったことを…
理人君がパソコンの前に座る。
「あれ?画面消えてるけど、パソコン電源入ってんの?」
「え………はわぁッ!!理人君!パソコンつけちゃ駄目!!」
「ハ?何で?もうつけちゃったけど…ン?」
私は理人君の目に手を覆った。
「うわ!何すんだよ!?」
「見ちゃ駄目!」
「な、何!?今男の裸の漫画の絵見えたけど!」
見られたぁ…両手で理人君の目を覆うけど……両手塞がっててパソコンの電源落とせないし、何の解決にもなっていない。
「……美空…見ないからさ…離してくんない?」
「本当に見ない?」
「見ない…」
「…じゃあ、反対向いてからね?」
「…ああ」
理人君の座ってる椅子をパソコン画面と反対側に向けてゆっくり手を離した。
「…そのまま動いちゃ駄目だからね?」
「……わかった……なんて、言うこと聞くと思ったか!隙アリ!」
「ヒャッ!理人君ッ!本当駄目ぇッ!」
理人君は前に立つ私をガバッと捕まえて、振り返ってしまった。
「エロ漫画でも見てたのか?隠されると余計見たくなる………」
もう……終わったぁ……
理人君はパソコンの画面を見て動かなくなった。
よりによって…理人君と一馬君のカタカナの名前まで入っていて、あの表紙…誤魔化すことが出来ない。
前に理人君の顔の絵を描いた事があるから私が描いたものだということもバレバレ…
しばらく沈黙…
私も何を言っていいかわからない。
「………次のページ……どうやって見んの?」
「ぁ…の………」
声が怒ってる…当たり前だよぉ…勝手にこんなの描いちゃうなんて…
「……最後まで読むから、次のページにして」
理人君に捕まえられてて逃げることの出来ない私は私は涙を目に溜めながら次のページに移行するキーを押した。