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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
カチッ…カチッ…
マウスのクリックの音だけが部屋に響く。
私は手で顔を覆って動けないでいた。
……穴があったら入りたいっていうのはこの事だ。
理人君とこんなに仲良くなれたのに。。
もう、顔も見れなくなっちゃう…
自分が悪いのはわかってるけど…涙が止まらない…
「………はぁ」
「ま……まさッ……と君……ごめんなさい…フウゥッ…」
「……一馬の事好きなの?」
「……ふ……ぇ?」
「これ美空が描いた漫画だろ?一馬にこうされたいって思ってたんだ?」
「違ッ…」
「…何で俺こんなに襲われてんの!?俺…そんなに頼りないのかよ…」
え…そこ?
理人君は自分が襲われている事を真剣に怒っていた。
普通…自分イメージでこんなの描かれたらドン引きするか、気持ち悪がったりするよね!?
理人君は私の事を突き放してもいいくらいなのに、離そうとしなかった。
「そ…そんなッ…ヒック…理人君が頼りないなんて思った事ない!」
「じゃあ、何でこんな…鬼畜な一馬が好きなら、襲う相手俺じゃなくてもいいだろ!」
「理人君の身体がエッチだからだもん!」
「ハ!?」
「フウゥッ……襲われてる方がたくさん理人君のエッチな姿描けるから…ヒックッ…気持ち悪いと思われるのはわかってるけど…これ描いたのだって理人君のエッチな身体描きたかったからなの!……ハードもソフトも全部あげるから帰って!もう理人君のエッチな漫画描かないから!これからこんな私と関わらなくていいから!…ふぇッ…こんなの描いてごめんなさい…」
「…」
理人君は黙って私を捕まえている手を離した。