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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
理人君の家に着くと、理人君の部屋に案内された。
「杏のやつどこ行ったんだ?あ、美空は適当に座ってて」
「うん…」
ヤバい…理人君の部屋…理人君の匂いでいっぱいで一生ここから出たくない!
心の中で一人で大興奮してしまう。
理人君の部屋を顔に出さないように堪能していると、理人君のケータイが突然鳴った。
「もしもし?杏か?どこいんの?」
杏さんどこに行ったのかな?
「……ハァ?めんどくせぇ…わかったよ。すぐ行くから待ってろ」
理人君は呆れながら電話を切った。
「どうしたの?」
「杏のやつ買い出し行ったら買い過ぎて、途中でバテたらしい…迎えに行ってくるから待ってて?もし行ってる間に一馬来たら入れてやってくれる?」
「うん、わかった!」
理人君、結局お姉さん想いだなぁ…そういう所も大好き…。
理人君が出て行ってから部屋をキョロキョロする。
あんまり物色したら駄目…だよね。
…………ベッドが気になる……。
変態っぽいけど……こんなチャンス滅多にない。
私は理人君のベッドに乗って、枕に顔を埋めた。
理人君の匂いだぁぁ…
布団に潜って理人君の匂いに包まれる。
幸せぇ…
理人君の匂いを堪能していると、勝手にこんな事して罰が当たったのか壁にゴンッと頭をぶつけてしまう。
「…っ」
私…馬鹿だ………ン?
すると、多分頭をぶつけなかったらわからなかったかもしれないけどベッドと壁の間に何か箱のような物が挟まっているのが見えた。