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僕たちの大切な人
第4章 君に発情警報!
杏さんはベッドにもたれて座る一馬君の隣に座って、一馬君にもたれた体勢で落ち着く。
一方私は映画が始まってからも考えすぎて座る場所を何度も変えていた。
「…美空、ここくれば?」
ベッドの上にあぐらをかいて壁を背もたれにして座っている理人君が隣をポンポンと叩いた。
「あ…じゃあ…おじゃまします…」
理人君の隣りに座ってしばらく映画を観ていると理人君が二人には見えないように私の手を繋いでくれた。
映画を観ているだけなのにドキドキしてしまう…
DVDを立て続けに三本見ると、さすがに杏さんがウトウトし始めた。
「…杏…そろそろ寝る?」
「ンー…まだ観るぅ…」
「ほとんど寝てて見てねぇだろ。寝ろよ」
「…アイス食べたら大丈夫だもん…取ってくるぅ…下暗いからかず君も一緒に行こぉ?」
「うん」
二人は部屋を出て行った。
「…DVD一時停止しよっか」
「いや、そのままでいいよ。あれもう寝るし、待ってる事ない」
「そう?」
理人君が言う様にアイスを取りに行っただけなのに、二人はなかなか戻って来なかった。
やっぱり、寝ちゃったのかな?
…っていうか…一馬君も一緒に!?
ラブラブの二人が戻って来ないと妙にドキドキしてしまった。