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僕たちの大切な人
第1章 僕たちの大切な人
学校に着いて教室に入ると色んな学年やクラスの女子達がうちのクラスの前に大集合している。
「キャアァ!!おはよぉ!」
「やぁん!今日もカッコイいー!」
黄色い歓声
女子達は一気に群がる。
ドンッ
「ちょっと邪魔!どいて!」
「結翔(ユイト)様ぁぁ!!」
女子に突き飛ばされる。
もちろん黄色い歓声は俺に向けたものではない。
「ちょっと大貴大丈夫?ボーッと立ってると危ないよ!ほら」
「萌…ありがとう…」
同じクラスの成瀬結翔(ナルセ ユイト)。
女子からものすごい人気だ。
御曹司の上に、かなりの美男子、スポーツも勉強もトップ。来るもの拒まず。
うちの学校の大半の女子は成瀬に処女を捧げたとの噂。
「成瀬君の人気相変わらずすごいよね」
「男からしたらあいつは敵でしかねぇよ。この前も他の学校の奴が彼女とセックスの時にあいつの方がうまいって言われて振られたんだと」
「噂でしょ!真に受けないのー…ほら、成瀬君だってネクタイキチンとしてるんだから見習ってちゃんと締めて!キチンとしてた方がカッコイイでしょ?」
「あんな奴見習いたくねぇよ!」
「ちゃんとした方がカッコいいよ?」
「……なんだよ?萌も成瀬ファンだったんだ?」
「え?違ッ…そういうわけじゃないもん!」
「頼めばヤってくれるらしいし…処女もらってもらえばいいんじゃね?」