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僕たちの大切な人
第1章 僕たちの大切な人
「はわぁぁッ!…結翔様ぁッ……吉野様ぁッ!誰か来てください!」
桜が駆け降りてきて真っ先に俺の身体の方へと駆け寄った。
あれ?桜…成瀬の身体の方じゃなくていいのかよ?
「イタタッ……桜…俺より成瀬の方を…」
「へ?」
「……あれ?」
目の前にいるのは成瀬と桜…。
俺は?
「結翔様!!吉野様!!お怪我はございませんか!?」
使用人達が集まってくる。
「元に…戻った…」
「吉野!お前吉野だ!」
「あぁ!!成瀬も成瀬だよ!」
「「???」」
俺達の喜びの意味をわからない使用人達はしどろもどろしていた。
今回は二人とも気を失ったりしていないので大袈裟だとは思ったが一応病院へ運ばれた。