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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆
家に帰ると、珍しくお父さんがこんな早い時間に帰ってきていた。
「ただいま…お父さん早いね?」
「若葉!聞いてくれ!お父さん昇進したんだよ!」
「え?すごーい!おめでとう」
その時お母さんが大きなスーツケースを持ってきた。
「あれ?お母さんどこか旅行?」
「違うわよ…もう、お父さんったら勝手に話決めてきちゃうんだから」
「?」
「若葉、うち会社の社長の御子息が世の中の色んな事を知っておきたいとのことで一般的な高校生と交流してみたいそうなんだ」
「へ?」
「一度会った事あるんだが、若葉と同じ歳だったな…まだ高校生なのにしっかりしてして良い青年だった!」
「そうなんだ?それで??」
「今日の夜迎えが来るからしばらく行ってきてくれ」
「何言ってるの!?しかも、泊まり!?」
「ちゃんと学校等には送り迎えしてもらえるそうだ!特別な事は特に必要なくただ御子息と仲良くするだけでいいそうだ!若葉、よろしく頼んだよ!しばらく豪華なところで良くしてもらえるんだから悪い話じゃないだろ」
なんかお父さん浮かれてる…今日は本当突然の話が多いなぁ。
社長の御子息って虎ちゃんみたいにワガママな人じゃなければいいけど…でもしっかりしてて良い青年だったって言ってるし、時期社長として色んな事に対して意欲的な人なのかも。