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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆


お手伝いさんに連れられて向かった先はバスルームだった。


なんで!?


「オイ!若葉はまだこないのかよ!?ふやけるだろ!」


!?


聞き覚えのある声が…


「あ、あの!あたしやっぱり帰ります!」

「そんな!困ります!」

「あたしだって困ります!まさか社長の御子息が…」


逃げようとすると、後ろに引かれてギュッと抱き締められる。


「おせぇよ」

「やぁ!もう帰るから!離して!って!裸!?やー!!」

「風呂の時間なんだから当たり前だろうが」

浴槽には乱れた姿の美人なメイドさんが二人…すっかり果てている様子。

ズルズル引かれて浴槽の方に連れて行かれる。

「お前らこいつ来たからもういいや。それと結翔の所から来たメイド全員結翔のところに戻っていいぞ」

「ハァハァ…かしこまりました」

メイドさん達はそう言って出て行った


「ねぇ!あんな美人なメイドさんたくさんいるんだからあたしいらないでしょ!?」

「……なんだよ?メイドに妬いてるのか?」

「違う!もう!なんであたしなの!?虎ちゃんだったらこんな役喜んでやる子いっぱいいるんだから…そういう子に頼んでよ!」

「なんでって気に入ったから。お前だって何か選ぶとき気に入ったもん選ぶだろ?」

「それはそうだけど…ヒャ!ちょ!」


ジャブッ

なんと、洋服を着たまま浴槽に引き込まれる。

「虎ちゃん!服ビシャビシャに…もぉ…どうするの?」

「脱ぐしかないよな?」

「あ!虎ちゃん!だめだって!」

虎ちゃんは手慣れた手付きで私の服を脱がしていく。

「駄目……あうぅ…」

抵抗しても簡単に押さえられてあっという間に全部脱がされてしまう。
湯船が白いから見えないかもしれないけど…こんなのって…


「…お父さんがしっかりしてて良い青年だったって言ってたのに…それが虎ちゃんだなんて…」

「ああ。俺、会社での外面良いから♪」


私は浴槽の縁に掴まって身体をガードする。


「そもそもうちのお父さんの会社が虎ちゃんの家の会社だったなんて…」

「俺達運命だな?」

「違うもん!」

「若葉……」

後ろから虎ちゃんに包まれる。

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