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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆
その日の昼休みの事。
うちのクラスになんと祐一君が訪ねてきた。
「葛西…」
「ゆ、祐一君!?どうしたの!?」
急いで祐一君のところに行く。
「……今日」
「うん?」
「お前誰だ?俺の若葉に何の用だ?」
後ろから虎ちゃんに引き寄せられる。
「虎ちゃん!離して!あたしは虎ちゃんのじゃないし、関係ないでしょ!」
せっかく初めて祐一君から来てくれたのにタイミング悪いよぉ…
「……一緒に帰るんだろ?」
「へ!?」
「成瀬君。俺が葛西と一緒に帰ってもいいよね?」
「………勝手にしろ」
!?
どういうこと!?
虎ちゃんはパッと離れて行ってしまった。
「…じゃあ、放課後な」
「う…うん…わざわざありがとね」
突然祐一君が来てくれたのも驚いたけど、虎ちゃんもあっさりしてた…
「ウワー!あいつ今頃若葉の魅力に気付いたのー?タイミング悪ー!どっか行けばかー!」
「杏…酒癖悪いおじさんみたいだよ…それより若葉…祐一君と帰るの?」
「…うん」
何でだろう…嬉しいんだよね?