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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆

何だか…虎ちゃんにもういらないって言われた気分だった。
小さい頃遊んでたおもちゃに飽きちゃった時のおもちゃの気持ちってこんな気分なのかな…
虎ちゃんはそんな事は言わないけど、そう思ってるかもしれない…。

あー…もうたった一日虎ちゃんに振り回されただけなのにどうしてこんな気分になってるんだろう。

せっかく念願叶って祐一君が私に興味を示してくれてるんだから気持ち切り替えなくちゃ!

この日を境に祐一君は積極的に私の事を誘ってくれるようになった。
虎ちゃんの家に行くのは基本的に虎ちゃんのスケジュールが空いた時で、虎ちゃんは高校生ながらも既に会社の重役の業務をやっている。

なので、お夕食を家で食べられる時に呼ばれてわざわざお迎えが来てくれて虎ちゃんの家に行く。
虎ちゃんは祐一君との事を知っていても、最初にお父さんに言われたように虎ちゃんの社会勉強の為に一般の高校生について知りたいという名目で私を呼びつける。

しかし虎ちゃんと過ごす時間は楽しかった。
お仕事で色んな人と会話してるだけあって話題も豊富だし、聞き上手。学校では見せない面を見ていくうちにマイナスから始まった虎ちゃんという人間がいつの間にか好きになっていた。


「……葛西?」

「へ!?」

「どうしたの?ボーッとして」

「ううん…何でもないよ!」

「そう?…あのさ、葛西って俺の事好きなんだろ?」

「エ!?えええーっと///」

「……付き合う?」


帰り道

突然の祐一君の告白にただ驚いてばかり。

虎ちゃんとのことがあって気持ちがモヤモヤしてたけど…


「…あの///…よろしくお願いします…」

長かったけどやっと祐一君と付き合うことが出来た。


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