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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆
その日、家に帰ると虎ちゃんの家からお迎えが来ていて珍しく虎ちゃんも一緒にきていた。
一緒に車で虎ちゃんのお家まで行く。
虎ちゃんに報告した方がいいのかな…ずっと好きって言ってくれてたのにこんな事言うのどうなんだろう。いくら虎ちゃんが私の祐一君への気持ちを知ってるとは言え…。
突然虎ちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
そして、涙が溢れてしまう。
「……ふぇッ」
「!?……若葉?どうした?腹でも痛いのか?」
「違っ……ヒックッ…」
「なんだよ?何かあったか?」
虎ちゃんは私の頭をポンポンと撫でながら顔を覗き込んだ。
「……ごめ…虎ちゃん…ふえぇッ……虎ちゃんがあたしのことたくさん好きって言ってくれてるのに……ヒックッ…あたし……祐一君と…付き合う事にしたの……ヒックッ」
「あぁ…そうなんだ…んー…そうだな。俺が勝手に若葉にベタボレなだけだし…俺が惚れるくらいなんだからモテる事くらいわかってる事だ…気にすんなよ!好きだったんだろ?良かったな」
あっさりと受け入れてくれる。
でも…心のどこかで付き合う選択をした事を後悔していた。
私最低だよ…こんな事思うなんて祐一君にも虎ちゃんにも失礼だ。