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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆

「……グッ……テメッ…ふざけんな……離せ!」




ゆっくり目を開くと祐一君が腕を後ろに回されて虎ちゃんに押さえつけられていた。


「…そんな低レベルな暴力で俺に勝てるとでも思ってんのか?」

「こんな事で勝ったと思うなよ!?若葉が好きなのは俺なんだぞ!テメェの横暴で何でも手に入ると思ったら大間違いだ!知ってるんだぞ!お前、若葉が欲しくて欲しくてたまんないんだろ?俺は簡単に手に入れてやった!悔しいだろ!?頭地面に付けてねだればたまには貸してやる事を考えてやるよ!オラ!離せ!」


こんなヒドい人だなんて思わなかった…。

私…なんで……強がらないで…もっとその時の自分の気持ちに素直になればよかった…。
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