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僕たちの大切な人
第2章 わがままプリンス☆


お医者さんが帰ると虎ちゃんはベッドの上に枕を背もたれにして座る。


「若葉…来いよ」

「う、うん?」

虎ちゃんのベッドの乗ると虎ちゃんの足の間に座らされれて後ろから包まれる。

そしてお腹の上にそっと手を添えられる。


「…腹平気か?」

「ん…大丈夫だよ?」


頬にキスをされる。


「…今日若葉と最後までヤろうと思ったけどやめとく」

「ふふ…虎ちゃん優しいね?」

「優しくねぇよ!若葉の気持ちなんか全然考えねぇで自分の気持ち押し付けてんだ…こんな恋人みたいなことしてたって心までは若葉と恋人じゃねぇのに…」

「…虎ちゃん…あのね…もしかしたら…あたしとっくに心まで虎ちゃんに奪われてたかも///」

「…」

あれ?こんな曖昧な表現じゃ伝わらないかな?

「…あ…本当に付き合うのは駄目…かな…?」

「………やべ…嬉しすぎて言葉が見つからねぇ///」

「エ?」

虎ちゃんの顔を見ようと振り返ろうとするとギュッと抱き締められて阻止される。

「バカ!こっち見んな///…クソッ……かっこわりぃ…」

「そんなことないよ?虎ちゃんいつもカッコいいよ」

「本当調子狂うからやめろ!あー…でもこういうのはちゃんとしねぇと…仕事で他会社の重役の前でプレゼンするときより緊急する…」

「エェ!?その方が緊張するでしょ!?ってか高校生なのにそんな事までしてるの?」

授業中寝てる人とは思えない…最近頑張って起きてるけど…。

「…よし…若葉こっち向け!」

「うん?」


虎ちゃんの方を向くと虎ちゃんは正座をした。


「………結婚してください」

「けっ!?ちょっと待って!話飛びすぎだよ!?」

「俺まじだから!結翔だって結婚してんだぞ!」

「で、でも…」

「もう稼いでるし…若葉の事一生養う!幸せにします!嫁に来てください!」

「……はうぅ///結婚なんて考えてなかったけど…はい///でも!今すぐじゃなくて!」

「よっしゃあぁぁ!若葉!早速父さんと結翔に報告する!」

将来的な話って事を言いたかったのに!

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