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僕たちの大切な人
第3章 愛の手


次の日。


私は朝からウキウキだった。


今日からまた恋活するぞー


「杏、おはよー…あれ?今日の杏すごく楽しそうだね?」

「萌ー!聞いて!治ったの!男の子に触っても大丈夫なの!」

「本当?でも、急に?」

「何だよ?人騒がせだな!昨日そのせいで俺が悪いことしたみたいになっただろ!」

「急に平気になったんだもん!吉野、触ってみて!」

「どれ?」


吉野は私の頬をつねった。


「ひゃあぁッ!」

「大貴!そんな風にしないの!…って杏?平気じゃないじゃん!」


鳥肌全開でガタガタ震える。

吉野はすぐに離してくれて、萌は私の体をさすってくれる。


「全然駄目だったな…」

「……うぅ…だって…昨日弟のお友達は大丈夫だったもん…」

「弟君って二年生の?」

「うん…初めて会った人だったから…たまたまかな?」

「それはわからないけど…成瀬君達が大丈夫なように他にも大丈夫な人もいるのかな?」


……。

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