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僕たちの大切な人
第3章 愛の手



その次の日のお昼の事だ。


若葉達とご飯を食べようとしているとクラスの子が声を掛けてきた。


「杏、なんか二年生の男の子が呼んでるよ?」

「え?」


まさ君かな?
今日は忘れ物してないと思うんだけどなぁ…

ドアの方を見るとなんと一馬君だった。


「一馬君!?どうしたのー?まさ君は?」

「えっと…良かったらなんですけど…お昼一緒に食べませんか?」

「エ!?で、でも…杏…一馬君に近付くとまさ君に怒られちゃうもん…」

「ちゃんと理人には断ってきました…あ、でも…先約ありますよね…すいません。何も考えずに来ちゃって…」

「大丈夫!一緒に食べたい!」


私は急いでお弁当を取りに行った。


「何々?あの眼鏡男子が例の触っても大丈夫な人?」

「うん!今日一緒にご飯食べてくるねッ」

「はいはい」

お弁当と取って一馬君の所に行った。


「中庭のベンチでいいですか?」

「うんッ」


なんか嬉しいなぁ♪

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