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僕たちの大切な人
第3章 愛の手
一緒にお昼ご飯を食べて話していくうちに一馬君は最初に緊張していたような様子はすっかりなくなっていた。
「杏さんは…」
「ねぇ!さんって付けなくていいよー?あとタメ口で話してよー!」
「え…でも…」
「一馬君ともっと仲良くしたいのに敬語だと仲良くなれないもん!1歳しか変わらないのにぃ…」
「んじゃ、敬語止める」
「うんッ!ねぇ!一馬君眼鏡外すとどんな感じー?」
「ん?杏…ちょ…そんな事しなくても外すから…」
私は一馬君の膝の上に乗り掛かって一馬君の眼鏡を取った。
「やーん!一馬君なかなかのイケメンー!眼鏡の一馬君もかっこいいけど!」
「そ、そんなことないよ…」
「わぁ!眼鏡の度すごくキツい!」
一馬君の眼鏡をかけてみるとクラクラする。
クラッとして一馬君の膝の上から落ちそうになると、一馬君がパッと支えてくれた。
「ひあッ…一馬君ありがとー」
「…いや。ほら危ないから眼鏡外そう?」
眼鏡を外されて、一馬君は眼鏡を掛けた。