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DOLL
第2章 お市の場合―戦国の夢―
「市。鳴け。鳴かぬか…」

耳元に兄の囁きが聞こえる。

お市は、左右に首を降って拒否をしたが、

「鳴け!」

お市の身体の中で蠢く指に力が入る。

「あっ!!!」

さっきから刺激していたその部分を、指で思いっきり押し上げたのだ。

「…あっ!お兄様っ!!おやめくださいっ!!」

腰をビクッと震わせたお市を見て、

「とうした?ゆばり(おしっこのこと)が出そうか?ふっふっふっふっ。気のせいじゃ。我慢せい。」

我慢しろと言われて、お市は泣きそうになってきた。

「お兄様!お兄様!!」

目に涙を溜めながら、兄に懇願した。

ところが、暫くするとそれはあり得ないほどの快感に変わり、いつの間にかお市は、

「…んっ…!あー!!あっ…くっ!!あっ!あっ!!」

兄の腕の中で喘ぎ声を漏らしてしまっていた。


切なく顔を歪めて喘ぐお市の姿を見て、満足そうに笑い、
さらに、指の動きを早めていった。

「お願いしますっ!やめてっ!!あっ!!だ…だめつっ!!!」

お市は、殆ど悲鳴に近い声をあげて悶えている。


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