この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋する妻が母になって
第2章 浮気じゃないよ…
「ヨウ、可愛い…」
それまでの女の顔が一瞬にして母の顔に変わり、郁は息子にやさしく微笑みました。そして立ち尽くす僕にも微笑んだあと、悠に声をかけました。
「悠、ちょっと待って…」
素直に頷くと悠は郁の身体を離しました。その瞬間、郁のお尻から長い悠のあそこがヌルっと抜け、小さな糸を引きました。そして悠は郁の隣にゴロンと仰向けに寝転がりました。そこはいつも僕が眠っている場所でした。すると郁もうつ伏せから身体を起こし、ベッドの上に座りました。ベビーベッドに付けた小さなランプを点けると、ヨウを中心に部屋の中が少し明るくなりました。
「お兄も座って…」
いつもの穏やかな口調で郁がそう言いました。自分の家なのに何か場違いな思いを抱きながら、僕はベッドの足元の先、部屋の隅にある小さな椅子に腰かけました。それは背の低い郁がクローゼットの高い場所を探すときに使う、硬い小さな丸い腰掛でした。
郁はベビーベッドを覗き込むと、ヨウの顔を優しく撫でました。悠と僕は郁の行動を無言で見守っています。ヨウの顔から手を離すと、郁は枕に背を向けベッドに座り直しました。隣に寝ている悠が腕を伸ばし、その腰に手を回しました。
「じゃあ、始めようか…」
声を掛けられた悠が頷き、郁と同じようにベッドに座りました。ふたりともベッドの上で、正座をするように座っています。僕は意味が分からず、ふたりの行動を黙って見ていました。
「あのね、お兄…」
郁が僕に話しかけました。僕にはふたりとの間、約2メートルの距離をすごく遠くに感じていました。
「なに…?」
落ち着いて話したつもりでしたが、僕は少し声が震えていました。郁は気付かないふりで、優しく話を続けました。悠は無言で郁の顔を見ていました。
「お兄に立会人になって欲しいの…」
その時がついに来ました。僕はわかっていましたが、やはり動揺は隠せません。しばらくの間、僕は無言で目を瞑っていました。
「お兄さん、お願いします…」
今度は悠の声でした。僕は目を開けると、無言で頷きました。ふたりは安堵の表情を浮かべ、互いの手を固く握っていました。そのとき僕は、自分の性癖を本当に悔やんでいました。
それまでの女の顔が一瞬にして母の顔に変わり、郁は息子にやさしく微笑みました。そして立ち尽くす僕にも微笑んだあと、悠に声をかけました。
「悠、ちょっと待って…」
素直に頷くと悠は郁の身体を離しました。その瞬間、郁のお尻から長い悠のあそこがヌルっと抜け、小さな糸を引きました。そして悠は郁の隣にゴロンと仰向けに寝転がりました。そこはいつも僕が眠っている場所でした。すると郁もうつ伏せから身体を起こし、ベッドの上に座りました。ベビーベッドに付けた小さなランプを点けると、ヨウを中心に部屋の中が少し明るくなりました。
「お兄も座って…」
いつもの穏やかな口調で郁がそう言いました。自分の家なのに何か場違いな思いを抱きながら、僕はベッドの足元の先、部屋の隅にある小さな椅子に腰かけました。それは背の低い郁がクローゼットの高い場所を探すときに使う、硬い小さな丸い腰掛でした。
郁はベビーベッドを覗き込むと、ヨウの顔を優しく撫でました。悠と僕は郁の行動を無言で見守っています。ヨウの顔から手を離すと、郁は枕に背を向けベッドに座り直しました。隣に寝ている悠が腕を伸ばし、その腰に手を回しました。
「じゃあ、始めようか…」
声を掛けられた悠が頷き、郁と同じようにベッドに座りました。ふたりともベッドの上で、正座をするように座っています。僕は意味が分からず、ふたりの行動を黙って見ていました。
「あのね、お兄…」
郁が僕に話しかけました。僕にはふたりとの間、約2メートルの距離をすごく遠くに感じていました。
「なに…?」
落ち着いて話したつもりでしたが、僕は少し声が震えていました。郁は気付かないふりで、優しく話を続けました。悠は無言で郁の顔を見ていました。
「お兄に立会人になって欲しいの…」
その時がついに来ました。僕はわかっていましたが、やはり動揺は隠せません。しばらくの間、僕は無言で目を瞑っていました。
「お兄さん、お願いします…」
今度は悠の声でした。僕は目を開けると、無言で頷きました。ふたりは安堵の表情を浮かべ、互いの手を固く握っていました。そのとき僕は、自分の性癖を本当に悔やんでいました。