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ハッテンlife
第9章 純愛交際編
☆★☆


鏡の前でお腹をさすってみる。
痛みも全然ナシ。

純愛って感じの、ハートとハートのお付き合いもいいんだけどさ。

でも…。俺も男の子だから。
やっぱ、ヤりたいんだよ。いっぱい気持ちよくなりたいの。

今日は待ちに待った週末。朝からデート!
車で泰三さんが迎えに来てくれるという、乙女なら憧れる夢のようなシチュエーション。
って俺、乙女じゃないんだけど…でも嬉しいッ!

なんども鏡を確認。まるでナルシストのように、いろんな角度から自分をチェック。

「今日の俺。いつもより可愛いしカッコイイ」
「そうか?」

ナルシストに浸る俺に父さんが苦笑い。
いいんだもん。泰三さんは俺のこと、いつも超可愛いって言ってくれるもんね。

「あ!車来た!」

泰三さんの車の音、もう覚えちゃったよー!
手前の角曲がった段階で、俺の心はウキウキ全開。

「じゃあ父さん行ってくるねー!」

元気よく家を飛び出したタイミングで車が家の前に到着。

「ダーリーンーラブゥーッ!」
「こら。こんなところで抱きつくな。近所の人に…」

車から出てきた泰三さんに雄叫びをあげながら全力で飛びついても、ガチムチなのでびくともしない。
俺の頭を撫でると、父さんに会釈する。

「明日の朝には帰しますから」
「別にいいよ、その子はお前にあげるから。古橋の家の方が悠真の学校に近いんだし」
「いや…それは…」


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