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ハッテンlife
第9章 純愛交際編
「俺ら、まだ付き合って半月なのにな。気が早いな。悪い」

泰三さんってば。謝らなくていいのに。
顔、真っ赤だよ?
車はドライバーの顔色とは裏腹に、安定した速度を守って走っている。

「…今夜、ホテル取ったから」

ビクンッ!
また俺の心臓が大きく跳ねた。

泰三さんの声が硬い。その一言を言うのに、めっちゃ緊張していたのがわかる。

「…駄目か?」

横目で俺を窺う。

朝から結婚だのホテルだのと…俺も泰三さんの緊張が移ったのか、ドキマギして俯いちゃうよ。
俺、そんなキャラじゃないのに。

「…駄目じゃないです。嬉しいです」

さっきのテンションが嘘のように、俺の声は震えて小さい。
顔も泰三さんに負けないくらい真っ赤。湯気出ちゃう。

あ、チンコも熱い。もう期待してんのか。気の早い息子だ。

「手、繋いでもいい?」

泰三さんの空いている左手に手を伸ばす。
手を繋ぐだけなのに、すごい緊張。
前に父さんが言った通り、中学生の恋愛みたい。ハッテン場で知り合ってヤりあった仲なのに。

泰三さんの手も、緊張で汗ばんでいた。

二人でギュッと手を握り合いながら、ドキドキしていた。
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