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ハッテンlife
第9章 純愛交際編
☆★☆
連れて行ってもらったのは、山の上にある遊園地とアウトレット。
山っていうのは、泰三さんに以前拉致られてカーセックスをした、あの山。
家から車で四十分ほどのところにある。
俺達田舎もんにとって、数少ない娯楽施設である。休日はカップルで賑わう。
車がないとなかなか来れないところだから、俺は初めてだ。また初体験増えちゃった。
遊園地デートと言えば、定番のジェットコースターでキャーッて言った後の、観覧車でのこっそりエッチでしょう!
とは言え、今日の俺はキャラ変してしまったのか、妙に乙女です。
言えねー…。観覧車でエッチしようなんて言えないッス!
「お前、ジェットコースター苦手なのか?」
百面相をしている俺に気を遣ったのか、泰三さんが声をかけてくれる。
ジェットコースター待ちをしている列は、この遊園地の中で一番長い。俺たちはその列の中で仲良く並んでいるわけですが…。
「そんなわけないじゃんッ!」
むしろ大好きだし。
「別に男だからって、ジェットコースター苦手でもいいんだぞ?俺の前でまで強がるな」
そう言ってキュッと頭を抱き寄せた。
ドキン!
周りに人たくさんいるんですけど!
これがギリギリのスキンシップ。
キャーッ!ジェットコースター乗る前なのに絶叫してぇ。
強がってはいないけど、ブリッコはしてますよ、今日の俺。
だって…観覧車でエッチって言えないんだもん。