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ハッテンlife
第2章 マッドサイエンティスト編
「その人、君のこと振った人でしょ?君がチンコに惚れて、でも君のケツに惚れてくれなかった人」

すげー冷たいな、その台詞。
そうだよ。俺は…俺のケツには、彼を惚れさせるだけのパワーがなかった。

「でも記念だし。俺も欲しい。思い出に、なるまで…」

姫野のスマホに落ちた水滴。ぽた、ぽた、休む間もなく落ちる。

なんで?
なんでこんなに涙が出るの…?

あの時、初めて抱いてくれた人。極太で長くて、長持ちで。力強くて、でも指づかいは繊細で、唇は熱くて、手は温かくて…。

「そんなに好きなの?その人、君のこと気まぐれで抱いただけなのに?」

そんなの知ってる。
始めから彼氏になって欲しいなんて思ってねーし。よくてセクフレ。
ハッテン場に行って時間が合った時、古橋さんがその気になった時だけでいいから。
そん時、ちょっと抱いてくれるだけで全然よかったんだ――。

「いいの。送って。そしたらお前の言うこと聞いてやるよ」






俺のスマホにも古橋さんとの一夜の記憶が宿った。
これからはこの映像を見て、あのデカマラの感覚を思い出しながら右手で慰めるんだ。

不思議なことに、記憶として残っているのは古橋さんのチンコの感触だけ。
あんなにマワされたのに、他のメンツもそれなりにいいものを持っていたはずなのに。

古橋さん以外は全部租チンに思えてきちゃうよ…。




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