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ハッテンlife
第5章 童貞喪失編
「あの動画、好きにしていいよ。だから…辞めさせてください」
覚悟はしてる。とはいえ胃がキリキリ痛いよ。
「じゃ、俺…帰るから」
姫野を置いて化学室を出た。
☆★☆
西の空がオレンジ色一色に染まってる。
校庭を見ると、近藤が泥まみれでタックルの練習をしていた。
どうしよ。待ってようかな。
でもなー…。
春先とはいえ、少し肌寒い。
憂鬱ではあったものの、俺は校舎の外に出た。
どうしよう。今日も遭遇するかな。
車両変えれば大丈夫だよね。
後ろからパタパタと走ってくる足音が聞こえる。
すぐ間近まで迫ると、その足音は歩く速度に変わった。
「二宮くん」
姫野の声だ。俺を追いかけてきたのかな。
振りかえると、姫野は素顔のままでそこにいた。
「痴漢に対する対策考えた?」
不敵な笑みを浮かべる。薄暗いとは言え、人目を引く美貌だ。
姫野には痣を見られているから、痴漢のことは話してある。
姫野は痣つけるほどの暴行に苛立ちを示しつつ、どこか興味深そうな顔をしていたっけ。
覚悟はしてる。とはいえ胃がキリキリ痛いよ。
「じゃ、俺…帰るから」
姫野を置いて化学室を出た。
☆★☆
西の空がオレンジ色一色に染まってる。
校庭を見ると、近藤が泥まみれでタックルの練習をしていた。
どうしよ。待ってようかな。
でもなー…。
春先とはいえ、少し肌寒い。
憂鬱ではあったものの、俺は校舎の外に出た。
どうしよう。今日も遭遇するかな。
車両変えれば大丈夫だよね。
後ろからパタパタと走ってくる足音が聞こえる。
すぐ間近まで迫ると、その足音は歩く速度に変わった。
「二宮くん」
姫野の声だ。俺を追いかけてきたのかな。
振りかえると、姫野は素顔のままでそこにいた。
「痴漢に対する対策考えた?」
不敵な笑みを浮かべる。薄暗いとは言え、人目を引く美貌だ。
姫野には痣を見られているから、痴漢のことは話してある。
姫野は痣つけるほどの暴行に苛立ちを示しつつ、どこか興味深そうな顔をしていたっけ。