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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第1章 パートさんからの依頼

その日は暑い夏の日でした




昼間、あまりに暑いので外は誰も出歩いていません




もちろん職場の店舗はクーラー効かせてあるんですが、こうも暑いと昼間はお客さんが来ません




夕方の涼しくなる時間まで暇そうな予感。。。



「ちょっと駐車場の草刈りしてきますね」



ボクは主婦パートさんたちに声をかけます



「えーー! ジロウくん今外に出るの〜?」



と驚いているのはいつも明るいウスイさんです



ウスイさんは小柄な女性で活発なショートヘア



子供さんもまだ小さくてパート中は実家のお母さんに預けて勤務してくれてます



明るいウスイさんはノリも良くて、夜バイトの学生くんたちにも人気で、よく仕事終わりに学生たちとカラオケに行ったりしてます



「熱中症になっても知らないよ?」



と冷たく言い放つのはもうひとりの主婦パート、サカタさんです



サカタさんは少し真面目すぎるというか、オカタイ性格の人で



長い髪をひっつめて後ろに束ねてます


子供さんはすでに大きくて今は学生寮に入ってます



少し口やかましかったり、冷ややかなコメントを言う性格のためか、あまり夜のバイトくんからは怖がられてる様子です



「まぁ、いまのうちにやっておかないと、夕方からはお客さんも来るだろうしさぁ」




ボクも炎天下の中、外には出たくなかったですが仕方ありません



休憩室へ行ってワイシャツとネクタイを外し、革靴から長靴に履き替えます



レインスーツのズボンだけ穿いて、お店の裏に回ります



裏の倉庫に行って立てかけてあるエンジン刈払機を手にします




暑いし、面倒くさいなぁと思いながらも


さっさと終わらせよう!と作業の準備を始めます



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