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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第6章 罪悪感


ウスイさんがお見舞いに来た夜、やっぱりサカタさんからのメールはありませんでした




翌日も部屋でダラダラとしていました




夕方5時を過ぎたあたり、



メールが来ました





サカタさんでした





慌ててメールを開きます




「お変わり有りませんか」



という実にシンプルで、事務的なメール




時間も夕方なので、きっとタイムカード押してから事務所でゆっくりコーヒータイムでもしていたのでしょう



時間が時間ですし、場所が場所なので


いつものクールなサカタさんに戻ってます





ボクはもう嫌われてしまったと思い込んでいましたから、もう調子にのったことは書けません



下ネタなんて、もってのほかです





「こちらは順調に回復しています
 お気になさらずに」



とだけ返しました





ああ、本当に終わってしまったのだなぁ、と実感します




ボクのほうこそ罪悪感だらけです



本当に申し訳ないことをしてしまいました




「ご飯は食べてる?」



「はい、大丈夫です」




事務的なやりとりが続きます




これはこれでツラいです…





そうしていると




「ずいぶんそっけないのね」




と返ってきました




そんなこと言われても、どうしたらいいのやら





「サカタさんには随分ご迷惑おかけしましたので、これ以上甘えるわけにはいきませんよ
 色々とありがとうございました」




と返しておきます




お詫び、しておきたかった




すると、すぐに返事がきました




「迷惑をかけたのは私です
 
 本当にごめんなさい」






としてあります





やっぱりケガのことで罪悪感を抱いてるのでしょう



さらにあの雨の日、期待させ過ぎたて拒んだ事を言っているのでしょうか?




それなら、断りきれないサカタさんに抱きついたりしたボクのほうが悪いのです




「一生懸命尽くしてくれたサカタさんに嫌われるような事をしてしまったのはボクのほうです
すいませんでした」





ボクは本当にツラくて、涙が出そうになりました



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