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パートさんの頼み事 〜アイリスの色香〜【完結】
第1章 パートさんからの依頼


翌日から3勤目



その日は朝からサカタさんと同じ時間に勤務でした


「明日、休みだからこないだの続きしに行きましょうか?」



「ああ、私も明日は休みだからいつでもいいよ
 昼ごはん作っとくから」



「わかりました、じゃあ昼前にお伺いしますね」



というわけで、翌日に修理の続きをしに行くことになりました




翌日




結構早く起きたのでメールだけして朝から行くことにしました



というのも、昼間は暑くなるのがわかってるので、少しでも涼しい時間に行きたかったのです



サカタさんの家に着いて、呼び鈴を鳴らします



「今日はよろしくね」



「こちらこそ、じゃあまたガレージ借りますね」




ボクは庭先で挨拶だけ交わすとそのままガレージの中へ



来ることがわかっているのでシャッターは事前に開けられていました



こないだの取り付けを確認してから、始動確認します



燃料入れて、ポンプ押して、チョーク上げます



リコイルを数回引くと初爆がありました



どうやら消耗品だけで大丈夫そうです



次に引くと、勢いよくエンジンが音を立てました



良かった!




少しエンジンかけたまま放置しておきます



古い燃料がこびりついているかもしれないので、新しい燃料を流し込んで、シリンダーを慣れさせます



車だったらエンジン洗浄剤とか燃料点火剤とか有るけど、2サイクルエンジンでも効果があるのだろうか?
そこまでは詳しくない



ある程度エンジン回しててもえんすとしなさそう


軽くアクセルをまわすとブォーン!と大きな音を立てる



ちょうどサカタさんが冷えた麦茶を持ってきてくれました



「あ、なおったのね! さすがねぇ〜」



「ちょっと試し刈りしたいんですけど、この外の坂とか法面(のりめん)とか切ってしまって大丈夫ですか?」



「ええ、ウチの前の道は私道だから市から来る業者さんはやってくれないの、この坂の下の私道からずっと向こうまでを刈らなきゃいけないの
 いつもは旦那がやってるから」


見下ろすと結構な広さです


斜面の下の方は畑が広がっていて、その境界に水路が通っていました



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