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夜来香 ~若叔母と甥の危険な関係~
第11章 一線
嗽をしてるとドアが開いた。

「ふぅっ……さっぱりした…陽翔も浴びてしまいなさい……」

裸体を隠すことなく身体の水気を拭い、濡れた髪を挟むように拭いていく。
陽翔の肉棒は反り返ったまま先端が濡れていた。

「ねぇ、オナニーしないでよ…一緒にいるんだから……」

「わかってるよ…してないし…」

やはり叔母は鋭い。
見透かされている気がして僕は叔母と入れ替わるように浴室に入っていった。

シャワーを浴び終えると叔母はキッチンに立っていた。

「もうできるから座っていて……」

ニンニクの芳ばしい香りがしていた。

「結奈さん、作ってくれたの…」

座ると差し出されたのはパスタだった。

「なに?、私は料理できないとでも思ってた?……」

そんなことはないのだが、キャリアウーマンのイメージの叔母が料理も得意とか反則だと思う。

「そんなこと思ってないよ……いただきます…わ、うまっ…」

フォークに巻きつけたパスタを頬張る、一口で反則だと解った。

「大げさ…ただのペペロンチーノじゃない……プッタネスカじゃなくてごめんね……」

僕はその料理名に噎せ込んでしまった。
叔母は意地悪な笑みで麦茶を差し出してくれた。

「…もう…からかわないでよ…」

「ごめん、ごめん…食べたら出掛けるよ……」

「え?…勉強じゃないの?…」

当然、勉強だと思っていた。
いつも通り、卑猥な行為をしながらの勉強。
おかげで僕の学力は伸びているのだから勉強は嫌いじゃなかった。

「買い物行こうよ……陽翔の物もあった方がこの先便利でしょ……」

私は何を言い出してるんだろ。
今後も陽翔をこの部屋に呼ぶとでも言うのだろうか。 

叔母の提案に驚いた。
僕の物をこの部屋に置いてくれる。
それは今後もこの部屋の出入りを認めてくれたってことだ。

「う、うん…行くっ…」

そうと決まれば僕はパスタにがっついた。

陽翔はTシャツとジャージのハーフパンツ。
昨日とは違うが部屋から出るつもりはなかったらしい。
私は麻混のミニ丈のワンピース。
フロントがボタンのものに着替えて買い物デートに出掛けた。

駅のホームで電車を待つ。
夏休みに入った週末、通勤通学のラッシュほどではないがけっこうな人の数だった。
陽翔はドア付近の壁に凭れかかると私は向き合うように立つ。
ミュールを履いた私の方がすこしだけ背が高い。
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